20170902

20170901

9月の初め
とてもよい日になった


高木さんのYMENE再演へ。
大人数も好みだけど、ひとりで静かに弾く佇まいや、
微かに振動して伝わって来る音がずっとずっと好きで。


最後の曲、自然の側に入り込んで、その中で聞こえる音の、
その中に違和感なく届く音の、曲。とてもきれいだった。
全体性を自分の体感で経験したい。


演奏する姿を見ていると、いつも決まって昔、水戸芸術館で初めて見たときのことを思い出す。
何かしっくりきていない手探りされている様子で、演奏を途中で止めたり、お客さんをステージに上げて一緒に弾いたり。
演奏はもちろんかっこよくて、その時は深く考えず、ただおもしろい人だなと思っていたけど。
今は何だか、勝手な解釈で持って、あの時の気持ちが少しだけ分かるような気がする。
そういう経験も含めて惹かれるというか、人間味のあるところがとても心地いい。


自分にとっては動物とか鳥とかそういった生き生きとした野生ではなく、
穏やかな空とか海とかそういった自然のふところの深さに近い。


いつも、生まれ変わる気がする、気負わず
鈍くなった感覚が研ぎ澄まされるような
凝り固まった背筋がゆったり伸びていくような


余韻がまだ続いています。
ホールから駅までの道、山から街へ降りていくようなそんな景色がぼんやり浮かんだ。
毎回、なぜか、しっかりと生活をしようという感情が湧いてくる。
自分の手の届く範囲、丁寧に。

せめて、今夜寝て明日起きるまで、音楽は耳にしたいと思わないのだろう。
でも、祝祭が終わってしまった虚無感を他の感覚で埋めるため、帰り道、とても久しぶりに小説を買った。
全く関係ない音楽と本が結び付いているものは自分にもある。これがそうなるか分からないけど。


色々なことが頭の中を回りながら、帰り着いた夜中、夕食を食べていなかった。
日付が変わる頃、お米を炊いた。


買ったばかりの本、今夜読むのかもしれないし、いつまでも読まないのかもしれない。


まだ、9月の初め
あと、3ヶ月で今年が終わる
自分の上を時間が過ぎていく


しっかりと。丁寧に。


そんな感じ